卒後臨床研修センター通信
掲載日:2014.02.27| カテゴリー: センター通信
第9回 愛知医大臨床研修セミナー
~ プレゼンテーション能力の向上を目指して ~
平成25年2月7日(金)に第9回臨床研修セミナーが開催され,研修医2年目の速水智英先生から「持続する嘔吐にて救急外来を受診した32歳女性の一例」,研修医1年目の陳偉萍先生から「増悪する下肢の脱力にてPCCを受診した89歳女性の一例」について症例発表がありました。
また,中部ろうさい病院 リウマチ膠原病科の藤田芳郎部長による『輸液の基本と低Na血症高Na血症の診かた考え方』が特別講演として行われ,
『体液の分布の4つの状態と輸液 -4つの状態にそれぞれに名前をつける』
『低Na血症、高Na血症はなぜ体に悪いか?』
『有効浸透圧物質と無効浸透圧物質とは?』
『低Na血症の鑑別診断と治療』について講演がありました。
講演の中で,“水過剰(低Na血症)と脱水(高Na血症)は細胞内液量を表す言葉”“Na過剰と脱Naは細胞外液量を表す言葉”というように“正しい名前をつけなおすことが勉強の基本の一つ”である等のお話しがあり,参加した研修医を始めとする若手医師や医学部学生ら外部者2名を含む約50名が熱心に耳を傾け,活発な質疑応答も行われました。
当セミナーは、研修医の臨床教育の一環として,またプレゼンテーション能力の向上を目指して,今後も年2回(夏・冬)開催していく予定です。