愛知医科大学病院 卒後臨床研修センター

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センターからのお知らせ

卒後臨床研修センター通信

JMECC

日本内科学会認定内科救急・ICLS講習会~ hospital

 

厚生労働省では現在、新たな専門医の仕組みが検討されており、専門医の定義が「それぞれの診療領域における適切な教育を受けて十分な知識・経験を持ち、患者から信頼される標準的な医療を提供できる医師」とされました。平成29年度から新制度が開始となります。
さて、この定義に見合う専門医を養成すべく日本内科学会では新たにJMECC(Japanese Medical Emergency Care Course)の受講が認定内科医試験の受験要件として加わりました。JMECCとは『内科救急』と日本救急医学会策定の『ICLS:Immediate Cardiac Life Support/2次救命処置研修コース』を組み合わせた講習会です。
内科医を目指す医師にとっては認定内科医の取得は必須であり、それを基本に各臓器別の専門医の取得に繋がります。新制度では認定内科医は廃止となり、総合内科専門医のみとなりますが、内科は基本領域専門医に位置付けられ、引き続きJMECCは総合内科専門医の受験要件の1つとなります。
新制度前の現時点からJMECCの受講ニーズは非常に高く、全国的に受講の機会が非常に限られている状況のため、当院では名古屋第一赤十字病院の花木芳洋救命救急センター長・救急部長をディレクターに迎え、平成26年1月19日(日)に本学医心館でJMECCを開催しました。今回の受講者は10名で,当院の医師のみならず,遠くは熊本県から参加された方もありました。
当日は,野浪敏明病院長,山口悦郎内科学講座長及びJMECC担当内科の天野哲也循環器内科部長から開催にあたっての挨拶があり、一次救命処置、気管挿管と除細動、疾病救急と急変(心停止)への対応等を実習し、そして最後に筆記試験が行われました。午前9時から午後5時半まで途中ランチョンセミナーや休憩を挟みながら,非常に濃い内容が行われました。
厚生労働省で特定機能病院の見直しや新たな専門医制度が検討されている事を鑑み、将来的に専門医制度が診療報酬に反映される仕組みが作られる事も十分に考えられることから、本学も全体の動きに乗り遅れないよう、将来を見据えて、地道に専門医を育成していく仕組みを構築していきます。
また、ディレクターの資格を有する医師が全国的に少なく、愛知県でも1名しかいないことから、専門医の育成はもとより、ディレクターの育成も行い、将来的には全て自前でJMECCが開催できることを目指していきます。




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