愛知医科大学病院 卒後臨床研修センター

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センターからのお知らせ

卒後臨床研修センター通信

愛知臨床研修セミナー特別講演
「神様のカルテが伝えたかったこと」

 

平成27年11月27日(金)に小説「神様のカルテ」著者の夏川草介先生による講演会が開催されました。この講演は愛知臨床研修セミナーの特別講演として開催され,研修医や学生約130名の出席がありました。

〇「神様のカルテ」が伝えたかったこと
 今,医師はどうあるべきか?
 ・どこまで患者に寄り添うのか。
 ・どこまで知識と技術を求められるのか。
 ・医師自身の生活は守られるのか。
→ どんな医者になればいいのか。それを悩む奴が「いい医者」になる。by 大狸先生


〇新しい力「物語力」
 どう自分の価値観や倫理観をもつか?
 ・価値観の多様化,基準が消失した社会
 ・物語力を通じて,共感する力を養う
 ・Narrative medicine「物語に基づいた医療」
→ 無数の情報があふれている現代にこそ,柔軟な物語力が必要 by Rita Charon

〇古典作品のすすめ
 なぜ,古典作品なのか?
 ・時代を越える普遍性を持つ作品 e.g.
「海と毒薬」遠藤周作
→ 面白いから読めというのではない。苦しいから読めというのだと告げたい。
   by 夏目漱石
→ 名著とは,常に難解なものと知れ by 小林秀雄

『命に対する謙虚さを』
『医師以外の人と会い,自分の(心や思考の)バランスを確認する』

 


「神様のカルテ」著者の夏川草介先生

参加者には「神様のカルテ」主人公に憧れて医師を目指している学生さんもいました。


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